柳宗理の石彫デザイン

2017/12/9Sat.-12/25Mon.

11:00-18:00 12月11日(月)、18日(月)休館

特別対談
12月23日(土・祝)16:00~
親身隆(大分県立美術館長、武蔵野美術大学教授)X 柚木沙弥郎(染色作家)

一般500円 小中学生200円
視覚障害者及付添い各300円


 
 

ギャラリーTOMと柳宗理さん 作『道祖神』

 視覚障害者の方々に現近代の立体作品を手で触れて鑑賞して TOMを開館したのは1984年のことでした。 柳宗理先生とはその何年も前からのお付き合いで、開館するにあたって 「僕に手伝えることがあったら何でもするよ。」と仰ってくださいました。 松濤二丁目の交差点、大通りへの抜け道になるこの角地では、時々交通事故が 発生しており、渋谷から白杖で訪れる方々にいつも心を痛めておりましたので、 「建物の入り口に交通安全祈願のお地蔵様を置いたら?」と提案してくださいました。 当初、菩薩の像を6体並べて祀る『六地蔵』の案も出されましたが、 最終的には黒御影石の、手で触れても優しい『道祖神』を一体、 考案してくださいました。 やがて清水九兵衛さんによる『お手水』と共に知られるようになり、 時には思いがけないお供え物をいただいたりと、 来館されるお客様をお護りしてくださいました。 そして2002年には、新たに開館する川越市立美術館に、日本で初めて視覚障害 の方々のために触って鑑賞できるギャラリースペースを併設されるにあたって、 TOMを参考にされることになり、それを機に、来館されるお客様の安全を祈る これらの作品を移動させることと致しました。 今ではきっと川越市の皆さまのお護りとして存在していることと存じます。